
ドーナツの種類?
さて、前回、「ドーナツとは揚げ菓子のことですよー。」「輪っかの形のことではないですよー。」という
お話をさせて頂きました。
では、皆さんは、ドーナツの種類について考えたことはありますか?
「ドーナツ大好き!!」という方以外は、実際に仕事などで携わらない限りあまり考えたことはないかも
知れませんね。
ドーナツには、大きく分けて2種類あります。
1つは、ベーキングパウダーを用いて膨らませた「ケーキドーナツ」。
オールドファッションやフレンチクルーラー、某大手ドーナツチェーン店のポンデリング、豆腐ドーナツや
おからドーナツなどがその代表です。
生地を練った後、成型機(アメリカ製のドーナツ製造機メーカーのものが、多くの製造現場で使用されており、
私はそのメーカーの当時国内にたった2人の専門スタッフを約20年しておりました。)にかけ、直接揚げる
事により、簡単に短時間で作れるのが特徴です。
もう1つは、イースト菌を用いて発酵させて膨らませた「イーストドーナツ」。
パンを作る工程とほぼ同じ作業をします。生地を練った後、一次発酵させ、成型(この作業はほぼ手作業で
行われます。)した後、二次発酵をさせてから揚げます。ケーキドーナツに比べると手間と時間がとてもかか
ります。ふわーっとしたパンのような食感が特徴です。
ちなみに当店では、イーストドーナツをメインに作っており、本格手作りを謳い文句に、成型作業も当店
オリジナルの方法で行い、型抜きせずに一個一個手成型しています。
また、2015年開業当初より、それまでほとんど見ることのなかった、ドーナツを綺麗にデコレーション
した「デコレーションドーナツ」を中心に作っております。
ケーキのようなカラフルで綺麗でかわいらしくデコレーションされたドーナツが、私の提唱する
「デコレーションドーナツ」の定義です。
当店のショーケースをご覧になったお客様から、よく「インスタ映えする!!」というお言葉を頂きますが、
「インスタ映え」という言葉は、2017年に流行語大賞に選ばれました。
これからのドーナツ(業界)は、食べて美味しい商品を提供するのは当然のこと、それプラスアルファ、
綺麗、可愛い、目を引くなど、これからは視覚から消費者にもっとアピールする商品を提供する必要性がある
という私の予見は、2020年の現在、このコラムを書いていて正しいベクトルを向いていたと再確認して
います。