『焼きドーナツはドーナツ!?』
さあ、では今回は、焼きドーナツについて紐解いていきましょう!
質問です、『焼きドーナツはドーナツ!?』
答えは、厳格に言えば「No」です。
以前のコラムでもお話しましたが、ドーナツとは、そもそも「小麦粉などを水分で練った生地を
油で揚げたお菓子」の事なのです。
すなわち、油で揚げたものがドーナツで、揚げずに焼いたらドーナツでは無く、焼菓子なのです。
前回、ドーナツには大別すると2種類あり、ベーキングパウダーを使用するものとイースト菌を使用するものがあるというお話をしました。
ちなみに、焼いた場合、ベーキングパウダーを用いたものは「焼菓子」で、イースト菌を用いると「パン」と呼ばれるのが一般的です。
この事を知って頂けると、ドーナツを真剣に作っている製造者である我々はとっても嬉しいのです。
「このドーナツは、揚げてあるの? 焼いてあるの?」という質問を受けるドーナツ屋さんは多いと思われますし、
「焼きドーナツ」をドーナツだと思って製造されている方々も多いと思われますから。
では、なぜ、焼いてあるのに「ドーナツ」なのか?
ドーナツを代表する形・ドーナツをイメージする形が、ドーナツ型と言われる「輪っか」だからです。
ドーナツ化現象、ドーナツ盤、ドーナツタイヤなどは、その形からドーナツを冠したドーナツでは無いものの典型的なものです。
なので、本来ならば「焼きドーナツ」は、ドーナツを代表する輪っかの形をした焼き菓子、略して「ドーナツ焼き」と名付けられなければいけなかったのでしょうが、、、
ではなぜ、焼きドーナツなのでしょう?
「焼きドーナツは日本発祥??」
次回は、焼きドーナツの誕生について紐解いていきましょう!